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参加型GISとは

PPGIS・PGISとは:
 PPGIS(Public participation GIS,市民参加型GIS)という用語は,1996年にアメリカ合衆国のNCGIA(国立地理情報分析センター)のワークショップで提示されたのが最初といわれおり,さまざまな市民参加活動を地理空間技術によって支援する分野を指します。たとえば,地図作成を通して市民の情報共有を促進したり,GISによって公的意志決定のプロセスを改善する活動などが含まれます。
 PPGISは,もともとアメリカ合衆国の都市での応用から始まったものですが,これを農村地域や発展途上国での応用にまで拡大したPGIS(Participatory GIS,参加型GIS)という用語も使われるようになりました。そこには,Web GISなどのハイテク技術だけでなく,手描き地図やレリーフマップなどの古典的な地図作成手法を含む広義の地理情報技術を,開発教育や参加型開発におけるPLA(Participatory Learning and Action,参加型学習行動法)のツールとして利用することも含まれます。

【参考文献】
Kemp, K.K. ed. 2008. Encyclopedia of Geographic Information Science. Thousand Oaks Sage.
Ppgis.net<http://www.ppgis.net/ppgis.htm
GIS利用定着化事業事務局編(岡部篤行・今井 修監修)2007. 『GISと市民参加』古今書院.

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「空間,ジオソーシャルメディア,社会:拡張現実とデジタル表現の力 」セミナーの開催

日本地理学会「GISと社会」研究グループでは,下記のようにGeowebやAR、それらがもたらす新たなグローバル経済の地理に関して研究を精力的に行っているケンタッキー大学のMatthew Zook先生をお招きして,京都と東京でセミナーを開催します.どなたでも出席できますので,多くの方のご参加をお待ちしております(参加費無料,事前登録なし;講演は英語ですが,一部通訳が付きます). 講演者:Dr. Matthew Zook(ケンタッキー大学地理学教室准教授) http://geography.as.uky.edu/users/zook テーマ:空間,ジオソーシャルメディア,社会:拡張現実とデジタル表現の力 Space, Geosocial Media and Society: Augmented Realities and the Power of Digital Representation」 <京都> 日時:2014年3月17日(月)14:00-16:00 会場:同志社大学今出川キャンパス 良心館RY409 https://www.doshisha.ac.jp/information/campus/imadegawa/imadegawa.html?ryoshinkan_building#campusmap <東京> 日時:2014年3月22日(土)14:00-16:00 会場:首都大学東京秋葉原サテライトキャンパス(秋葉原ダイビル12F)会議室B http://www.tmu.ac.jp/university/campus_guide/access.html

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